2019.05.27シェアオフィス

働き方改革で生じる課題「集中できる環境づくり」を考える

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働き方改革により、オフィス以外の場所で自由に働くスタイルを導入する企業が増えています。しかし、働く環境が変わることで課題となるのが、集中できる状況を維持できるかです。

ひとりで作業する時間が増えることで、緊張感が薄れやすくなるのは、ある意味仕方がないことかもしれません。自己管理が求められる一方で、働き方改革に取り組む企業側も、何らかの対策を取る必要があります。自由な働き方を取り入れながらも、集中力が高まる場所を確保するためにはどうすればよいのでしょうか? 働く環境と集中力の関係について、考えてみましょう。

働き方改革で増える「ひとり作業」

副業やリモートワークの推進など、働き方改革による「働く場所」や「働き方」の変化によって、ひとりで作業する機会が増える傾向にあります。多くの社員がいるオフィスであれば、周囲の目もあり、仕事に集中せざるを得ない環境です。しかし、ひとりになると自由度が高まる一方で、自己管理が求められます。

子育てや介護をする従業員のために在宅勤務制度を導入した場合には、そうした家庭環境のなかで、いかに効率よく業務をこなしてもらうかも大きな課題となります。従業員側にとってはメリットが大きいものですが、かえって業務効率が低下してしまうようでは、人材不足解消を目的とする働き方改革が実現できたとは到底言えません。

いずれにしても、場所にとらわれない多様な働き方を実現するためには、仕事への集中力を維持するためのセルフコントロールが重要です。集中力を高める方法は人それぞれですが、少なくとも働く環境を整えることで、解決できるところもあるでしょう。まずは集中力が低下しやすいポイントを知り、ひとりでも集中して仕事ができる環境の条件について確認してみましょう。

集中力が低下しやすい条件とは?

そもそもなぜオフィス以外の場所では集中力が低下しやすいのでしょうか。集中力が低下する要因を探っていくと、主に「働く環境」と「生活習慣」の2つが大きく影響しているようです。それぞれの要因のなかで具体的なポイントをチェックしてみましょう。

働く環境によるもの

デスクや椅子などのファシリティが合わない

デスクや椅子などのファシリティが自分の姿勢に合わなければ、それだけで気が散ってしまう原因になります。高さが合わないデスクは肩凝りや眼精疲労の原因となり、座り心地の悪い椅子は腰痛を引き起こしてしまうかもしれません。使い慣れたオフィスの設備が変わるだけで違和感や不快感が生じ、体調に支障をきたして、集中力の低下を招く可能性があります。

一般家庭向けのテーブルやソファを利用して在宅勤務を行えば、正しい姿勢を保てないことで疲労感が増し、集中力の低下を招きます。

周囲の雑音

周囲の雑音も、集中力を低下させる大きな要因です。カフェやレストランのように人の出入りが激しかったり、他者の会話が漏れ聞こえたりするような状況で集中力を保つのは難しいでしょう。在宅勤務を行う場合であっても、家族から話しかけられたり、仕事と関係のない電話がかかってきたりするうちに、集中力が切れやすくなります。

誘惑に負けやすい

在宅勤務の場合、仕事とは関係のないものにすぐ手が届くような環境です。誘惑が多いことから、仕事には関係ないものを一切排除し、時間を決めて集中する強い意思が必要です。

 

生活習慣が集中力に及ぼす影響

睡眠不足

長時間労働や長い通勤時間によって、慢性的な睡眠不足に陥っている方も多いようです。睡眠不足は、脳機能の低下を招き、結果として集中しづらい状態になります。また、体調不良を起こしやすく、集中できる時間が短くなってしまうことも考えられます。

偏った食生活

食事の時間が不規則だったり、栄養バランスが偏ったりしていても、集中力が低下しやすくなります。夜寝る前に食事を取る習慣があると、消化不良を起こしやすく、朝の目覚めにも悪影響を与える可能性があります。また、糖分を大量に取ってしまうと、血糖値が不安定になり、眠気が襲ってきたり、だるさを感じたりする人もいるようです。規則正しいタイミングで食事をとり、栄養バランスを考える必要があるでしょう。

集中力を高めるためにはシェアオフィスの活用がおすすめ

会社のオフィスでは集中できるのに、在宅勤務や外出先の作業では集中力が続かないのはなぜでしょうか?

もちろん、自己管理ができていないことが大きな要因ですが、最も大きい違いは「周囲の目があるかどうか」かもしれません。会社のオフィスには、「同じ目的を持って働く」という共通の認識があるため、業務の結果を出すために、良い意味で相互監視が働きます。しかし、ひとりになると、そうした相互作用がなくなるため、緊張感が薄れてしまうのです。

働き方改革を導入したものの、従業員の集中力が低下している状態が続くようであれば、働く環境を整えてあげるのも一案でしょう。そんなときにおすすめしたいのが、シェアオフィスの活用です。

シェアオフィスとは、個人やグループで借りられる共有型のオフィススペースのこと。オフィスとしての機能を保つために必要なデスクや椅子といった基本的なファシリティが整っており、仕事への集中力を維持するための静かな環境が維持されています。

シェアオフィスは、さまざまな業種の人が集まっているため、在宅勤務とは異なり、ビジネスシーンらしい緊張感もあります。周囲に人がいることで、集中力も維持しやすいかもしれません。

また、シェアオフィスはさまざまなエリアにあるため、従業員の自宅から近い場所を選べば、通勤時間の短縮にもなります。結果として、ストレス緩和にも役立ち、体調管理にも良い影響を与えます。

ただし、シェアオフィスは規模や設備、立地などによって費用が大きく異なります。従業員の自宅からの距離と、移動にかかる時間、費用を考えながら、利便性の良いシェアオフィスを選んでみましょう。

働き方改革を実現するには集中できる環境づくりが必要不可欠

働き方改革によって働く場所が多様化し、働きやすい環境を選べるようになりました。しかし、自由度が高い分、誘惑も多く、集中力を低下させてしまう可能性も高く、自己管理の徹底が求められます。とはいえ、どんなに自己管理をしていても、外部からの影響で、妨げられることもあり得ます。その点、ビジネスルームとして特化されたシェアオフィスを活用すれば、静かで働きやすい環境の中で集中力を維持しやすいでしょう。在宅勤務ではなかなか集中できない従業員には、シェアオフィスの活用を提案してみましょう。

参考:

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+OURS(プラスアワーズ)編集部

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