どんなに素晴らしいアイデアを持ったベンチャー企業であっても、取引先との打合せに自宅の一室を利用していたのでは、企業としての信頼性は高いとはいえません。そのため、1つの空間を共同利用する、シェアオフィスと呼ばれるサービスが人気を集めています。
今回は、シェアオフィスがベンチャー企業のオフィスとして選ばれる理由を、いくつかご説明しましょう。
事業規模に合わせたオフィス選びができる
通常、機能性の高いオフィスを用意する目的は、企業としての信頼性を高め、ビジネスの生産性も高めるためです。しかし、スタートアップ時は可能な限りコストを削減し、次のビジネスへの投資として資金を残しておきたい……というのが経営者としての本音でしょう。
会社の規模が大きくなる前から、大きなオフィスを用意してしまうと、その分高額な賃貸料金が発生してしまいます。シェアオフィスなら事業規模に合わせたオフィス選びができるため、オフィスのスペースや賃貸料の面において、無駄なコストを支払う必要はありません。
シェアオフィスによっては、ワークショップやイベントが開催できるような広いスペースを併設しているところがあります。広いイベントスペース付きのオフィス物件は、自己資金に余裕のないベンチャー企業では契約しにくいものですが、シェアオフィスなら安価な費用で一人からでも利用可能です。
受付スタッフ常駐で人件費を削減
創業2、3年のベンチャー企業の場合、総務スタッフを雇えるほど人件費に余裕がなく、日常的に生じる雑務に手が回らないこともあるでしょう。
例えば、来客が多いベンチャー企業の場合、社員が電話中だったり、別の来客と会議中だったりすると、急な来客応対ができないことがあるかもしれません。
来客応対は企業イメージを左右する重要な要素です。来社されたお客様を長くお待たせしてしまっては、せっかくのビジネスチャンスを逃してしまう原因にならないとも限りません。
そのような事態を回避するためにも、受付スタッフが常駐しているシェアオフィスを選んでおけば安心です。教育の行き届いた受付スタッフが丁寧に応対してくれるため、企業としての信頼性も高まります。
また、有人受付のシェアオフィスなら荷物の受け取りなども代行してくれるため、自分がシェアオフィスにいなくても、重要書類の受け取りもスムーズです。
ホームグラウンドで有利にセミナーが開催できる
ベンチャー企業にとって、自社サービスの知名度を高めるために、見込み客を集めてセミナーなどのイベントを積極的に開くことは非常に有効な手段となります。ただし、イベント開催ではよくあることですが、初めて利用する会場では、操作に不慣れなこともあり、マイクやプロジェクターといった機器のトラブルが起きやすいものです。
そんなとき、イベント会場として利用可能なスペースが併設されたシェアオフィスを利用すれば、イベントで利用する機材の使い方も含めて、すべて事前に把握することができます。万全な状態でセミナーを開催することができれば、セミナー参加者からも高い反応を引き出すことも可能です。
おわりに
シェアオフィスを仕事場として選ぶことで、格安で一等地にオフィスを構えられるなどのメリットがありますが、それ以上に、ベンチャー企業にとって非常に有用なサービスやメリットが多数存在します。
受付スタッフが常駐しているシェアオフィスの場合、自分が外出していても来客応対をお願いできるため、企業としての信頼性が高まり、イメージアップにもつながるでしょう。
さらに、シェアオフィスは、事業規模に合わせて契約するスペースを増やしたり、別の拠点へ引っ越しをしたりしやすいため、事業形態の変化が大きいベンチャー企業にとって、利用しやすいサービスといえます。
+OURS(プラスアワーズ)編集部
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